
さてさて、ホームページネタが続きましたが、俺等がミュージシャンという事を忘れずに!!
昨日の話しの続きになるが、画像を見てくれ!見事なボロボロギターである!
今日はこいつとのエピソードを書こう。
こいつは25年前に制作されたビンテージ・ギターだが(楽器界でのビンテージでは若いほうだが)、不作の続いた年代なのになぜかこいつだけはすっげ~良い音を鳴らしやがる!!
まさに、機嫌の良くなる音なのだ!
初めてこいつと出会ったのは、こいつがまだピカピカの時で(といっても中古だったが)、欲しいなぁ~と思ってもまだガキだった俺にはそんな財力は無かった…。
それが運命の始まりであった。
数日後その姿はお店からなくなり店員に聞くと、なんと俺の知ってる人の手に渡ったとな!
もう諦めるしかないが、知り合いの手元にあるならまだチャンスはあるかもと甘~い考えであった。
それから数年たったある日、某スタジオでその人とあった。久しぶりの会話の中『あのギター元気?』と聞くと『もうとっくに売ったで!』……。なにお~!!売ったて~!!
自分のもんでもないのにショックやった…。
でも話しを聞けば、その人の知り合いに売ったから連絡はつくらしい!
で、早速連絡をとってもらったが、なんとっ!その人も手放したらしい…。
その人は1年の内半分はアメリカで仕事をしてるミュージシャンで、何年か前に向こうのミュージシャンとギター同士交換したらしい…。
もう絶望的である…。二度とお目にかかれないだろう…。
それから俺は様々なギターと出会い、成長し、歳を重ねるごとに本物の音もわかるようになっていった。
ガキだった俺が良いと思ったあのギターの事も忘れていってた。
そんなある日、またまたその某スタジオでなんとなく並んでる楽器を見ていたら、えらくボロボロのストラトを見付けた。ちょっと気になったので手にとってみた。
このストラトキャスターというモデルは最もスタンダードなモデルで、なかなか見分けにくいのだが、なんとっ!!めっちゃよう似てる!あの時のギターに!!
一瞬目を疑ったが、凄く特徴のあるパーツ交換をしてたギターだったのでまさかと思い最初の所有者にすぐ連絡してみた。
その人はすげ~ギターマニアなので自分の所有していたギターのシリアルナンバー(製造番号)や写真なんかを保存してるのだ!
それで調べてもらったら、な~んと!サプラ~イズ!!
あのギターであった!!!!
十数年の時と海を越えて目の前にあるではないかっ!!
最初の所有者もすぐに駆け付け確認!間違いない!!
だがそのギターがなぜそのスタジオに来たかの経緯は、スタッフもオーナーも誰も知らない、覚えてないという不思議な現象であった。スタッフ言わくオーナーがどっかから持ってきたはずと…。
もうそんな事はどうでもよかった!こんな事あるんかっ!映画にでもしたろかってみんなで盛り上がった!!
すると、そんな俺を見てたスタジオの人が『嬉しそうやな~!それあげるわ!!』って!
めちゃめちゃ嬉しかった!!
何年間も海を渡り、いったいどれだけのギターリストに弾かれてきたかはわからんが、ボロボロの傷跡ですげ~旅をしてきた事はわかる。
そんな奇跡的な再開で俺の手に入ったギターであった!!
かなりのエピソードやろ!?物語りチックやろ!?でも実話やで!!
今は色んな所がかなり傷んでたりで、ライブやレコーディングでは使ってない。俺の部屋用である!
ある程度リペアできたら表舞台でも使い出すだろう!
ギターは展示物じゃなく、やっぱり鳴らさなな!
リペアにかかる費用はアリアプロさんよろしくっ!!(怒られるわ!)
ほとんど誰にも話した事ないのにこんなとこで話してしもた…。ちょっと露出しすぎかな!?
EIJI
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こう言う話本当にあるんですね~。ギターがEIJIさんを選んだんでしょうね^^